今回の放送は、先日アメリカでフィル・スペクター関係のベスト盤…『Be My Baby: The Very Best of the Ronettes』『Da Doo Ron Ron: The Very Best of the Crystals』『The Sound of Love: The Very Best of Darlene Love』『Wall of Sound: The Very Best of Phil Spector 1961-1966』がリリースされたのを記念しまして、久し振りに「フィル・スペクター特集」をお送りいたしました。今回リリースの4枚のベスト盤は過去に発売されたCDと曲目は殆ど被るものの（未発表曲はクリスタルズの「Woman In Love（With You）」、初CD化はロネッツの「I Can Hear Music」のみ）、オリジナル・マスター・テープから最新の技術でリマスタリングしているため、それぞれの音の粒立ちや鮮明さなどはかなり向上しており、マスターの音をきちんと意識した無理のないバランスを保った音圧感も相俟ってお薦めです。1990年代のCDをお持ちの方も、是非ご自身の耳でお確かめ下さい。
さて次回は「スペクター・サウンド特集〜フォロワー編」と題してお送り致します。今回は名プロデューサー、フィル・スペクターが手掛けた作品を特集いたしましたが、次回はそれらに影響を受けてリリースされたナンバーを厳選してお送りいたします。スペクター・サウンドが音楽シーンにいかに大きな影響を与えたのかをお分かり頂ける、面白い特集になるかと思います。どうぞお楽しみに。
◆第518回放送「フィル・スペクター特集」
（K-MIX：2011/3/5 21:00〜21:55 O.A.）
出演：長門芳郎、土橋一夫
01：Be My Baby／ロネッツ（from『the very best of the ronettes』）
02：He's A Rebel／クリスタルズ（from『Da Doo Ron Ron: The Very Best of the Crystals』）
03：Zip-A-Dee-Doo-Dah／ボブ・B・ソックス＆ザ・ブルー・ジーンズ（from『the very best of darlene love』）
04：Ebb Tide／ライチャス・ブラザース（from『アンチェインド・メロディ〜ライチャス・ブラザース・ベスト・セレクション』）
05：Baby Let's Stick Together／ディオン（from『Born To Be Together/Streetheart』）
06：Memories／レナード・コーエン（from『ある女たらしの死』）
07：Baby I Love You／ラモーンズ（from『エンド・オブ・ザ・センチュリー』）
□土橋一夫のMagical Pop Selection
08：Happy Birthday Rock'N'Roll（Dedicated Phil）／ロニー・スペクター（from『サイレン』）
□長門芳郎の魔法を信じるかい？
09：Dream For Sale／ジーン・ピットニー（from『The Many Sides of Gene Pitney』）
□エンディング
10：Jealous Guy／ジョン・レノン（from『イマジン〜ミレニアム・エディション〜』）
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